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【スモークもくもく木曜日】冬の幻想的な「けあらし」

みなさん、こんにちは!

冬が始まりました。

ここまで朝方冷え始めると、11月でも秋とは言いづらいですね。

今年の冬も去年と同じくラニーニャ現象が発生していて、

日本には厳しい寒さや大雪がもたらされる可能性があるそうです。

今回の冬も体調を崩さぬように、防寒対策をしっかりしたいものですね。

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さて、冬によく目撃される「煙」の定番といえばやはり水蒸気(湯気)だと思います。

寒い朝に「ハアーッ」っと息を吐けば立ち上る煙や、

車のマフラーから立ち上りすぐに消える薄っすらとした煙など、

冬にはよくみかける光景ですね。

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同じ水蒸気でも特定の寒い地域の水辺では、

それがとても幻想的な風景として見られることがあります。

「けあらし(気嵐/毛嵐)」です。

(気象用語では「蒸気霧」と呼ばれます)

これは冷え込みの厳しい冬の早朝から午前の間、

水面に白く立ち上る霧が湯気や煙のように見える現象のことです。

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夜間に放射冷却などによって発生した陸上の冷気が、

風に運ばれて暖かい水面の上にとどまった際、

水面から大量に水蒸気が蒸発し、急激に凝結して霧が発生します。

これが「けあらし」のメカニズムです。

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「けあらし」の起きやすい条件としては以下のとおりです。

 ・快晴によって夜間に放射冷却が起きていること

 ・気温が-15℃前後(気温と水温の温度差が15℃以上)

 ・風速は3~5m/s

 ・霧がとどまりやすい入り組んだ地形

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「あらし(嵐)」という言葉を使いますが、むしろ風は穏やかであり、

霧がその場にとどまりやすいことで「けあらし」が維持されます。

そして、夜が明ける際に朝の陽ざしと相まって、

人目にとても幻想的な風景をもたらしてくれます。

やがて日の出による気温の上昇と共に「けあらし」は消えていきます。

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「けあらし」が発生する日は、

大抵が高気圧に覆われているため、昼間には風もなく穏やかな晴れの日が多く、

早朝の海辺に「けあらし」が発生する場合は、漁師には「漁日和」として好まれているそうです。

(ただし霧の程度によっては視界不良のため、船の航行に支障をきたすこともあります)

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国内では特定の地域で、様々な条件が重なった時にしか見られないです。

たとえば、北海道(釧路など)や三陸のリアス式海岸(気仙沼など)、

他にも日本海側に面した寒い地域でも見られるところはあります。

もしこれからのシーズンでそのような場所に行く予定がある方は、

ぜひ「けあらし」を見られるチャンスがあるか確認してみてください。

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ただし、気象条件が大きく絡むことですので、

狙って見ようと思うと、相応の覚悟と事前の情報収集が必要です。

もちろん、とてつもなく寒いので防寒対策も重々に。

見られたらラッキーというくらいのスタンスでいいのかもしれませんね。

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これから寒い冬が始まります。

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